⑤ 喫煙・飲酒リスクを見る

【がん予防で、まず見直したい 「たばこ」と「お酒」】

がん予防というと、食事や運動を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、科学的根拠がはっきりしている生活習慣の中で、 特に重要なのが 喫煙 と 飲酒 です。

喫煙・飲酒・食生活・運動・睡眠など、                                     がん予防につながる生活習慣について、わかりやすく整理します。

国立がん研究センターは、日本人の為 の「科学的根拠に基づくがん予防法」として、
たばこは吸わない・他人の煙を避ける、
飲酒はひかえることを推奨しています。   

 特に2026年の見直しでは、                          お酒について「節酒」ではなく                          「飲酒をひかえる」という表現に変更されました。


たばこの煙には、                                          7,000種類以上の化学物質が含まれ、                                       そのうち少なくとも69種類は発がん性があるとされています。

喫煙と関係が深いがんには、次のようなものがあります。

肺がん・喉頭がん・口腔がん・咽頭がん・食道がん・胃がん・膵臓がん
肝臓がん・腎臓がん・膀胱がん・大腸がん・子宮頸がん
・急性骨髄性白血病 など

つまり、たばこは「肺がんだけ」の問題ではありません。
煙に含まれる発がん物質が血液を通じて                                      全身に運ばれるため、さまざまな臓器のがんリスクに関係します。


自分が吸っていなくても、                                         家族や職場などでたばこの煙を吸い込むことで、                                   肺がんリスクが高まることが知られています。

        たばこの煙は、吸っている本人だけでなく、         周囲の人の健康にも影響します。がん予防のためには、                               「吸わない」だけでなく「煙を避ける」                         ことも大切 です。


長年吸っていた方でも、禁煙することで、                                            がんや心臓病、脳卒中などの                            リスクを下げることができます。 

   また、がんと診断された後でも、                                                       禁煙は治療後の回復や予後に、良い影響があるとされています。                                   「今さら遅い」ではなく、                                         今日から減らす・やめることにも意味があります。


お酒は、以前は「適量なら健康に良い」                                           と言われることもありました。

しかし現在では、飲酒がいくつかのがんのリスクを                                       高めることが明らかになっています。 

 アルコールは、国際がん研究機関 IARC により、                                     発がん性がある物質に分類されています。                                  飲酒と関係が深いがんには、次のようなものがあります。

・口腔がん・咽頭がん・喉頭がん・食道がん・肝臓がん・大腸がん・乳がん など


アルコールが体内で分解されると、アセトアルデヒドという有害物質が生じます。 この物質は、DNAを傷つけ、がんの発生に関係すると考えられています。     また、飲酒には次のような影響もあります。

DNAを傷つける・酸化ストレスを増やす・肝臓に負担をかける・ホルモンバランスに影響する・栄養の吸収を妨げる・口やのどの粘膜を傷つける

年齢、家族歴、喫煙歴、飲酒習慣、不安な部位などをもとに、                       CT・MRI・内視鏡・PET・DWIBSなどの検査の違いを整理します。


特に注意したいのが、たばこを吸いながらお酒も飲む習慣 です。                        飲酒によって口・のど・食道の粘膜が刺激され、                                                   そこにたばこの発がん物質が入りやすくなるため、 


いきなり完璧を目指す必要はありません。                                                   まずは、できるところから始めることが大切です。  

 たばこを吸わない・禁煙外来を利用する・家族の前で吸わない        ・受動喫煙を避ける・お酒を飲む日を減らす・飲む量を決めておく
・休肝日をつくる・強いお酒を薄める・飲酒と喫煙を重ねない

小さな見直しでも、積み重ねれば                                                                      将来のがんリスクを下げる行動になります。


大切なのは、怖がらせることではありません。
正しい情報を知り、自分の生活の中で無理なく                                                       減らせる部分を見つけること です。

がんは、予防と同時に早期発見も重要です。                                    検査ごとの特徴や、どのがんに向いているかを確認できます。


喫煙歴や飲酒習慣がある方は、生活習慣の見直しと同時に、           年齢や体質に合ったがん検診を考えることも大切です。

CT、MRI、内視鏡、PET、DWIBS、尿検査など、                                                検査にはそれぞれ得意・不得意があります。

当相談室では、医療行為ではなく、                                                                    検査や相談先を整理するための情報提供を行っています。