がん放射線療法は、高エネルギーの放射線を用いて
がん細胞のDNAを損傷させ、増殖を抑える局所治療です。

手術が「切除」、抗がん剤が「全身治療」であるのに対し、
放射線は臓器温存を目指せる治療という特徴があります。
目的は:
・根治(単独または併用)
・手術前の縮小
・術後再発予防
・症状緩和(疼痛・出血など)
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放射線療法の種類
① 外部照射(X線)
最も一般的な方法。体外から照射します。
効果の目安(代表例)
・早期前立腺がん:5年生存率 約95%以上
・早期喉頭がん:局所制御率 約80〜90%
・乳房温存療法後:再発率大幅低下
※がん種で大きく異なります。
メリット
✔ 臓器温存が可能
✔ 高齢者でも適応可能
✔ 全身麻酔不要
デメリット
✔ 照射部位の皮膚炎
✔ 周囲正常組織への影響
✔ 効果が出るまで時間がかかる
② 強度変調放射線療法(IMRT)
「変位放射線療法」と呼ばれているのは
一般的には IMRT(強度変調放射線療法) です。
放射線の強さを細かく調整し、腫瘍形状に合わせます。
特徴
・正常組織へのダメージを減らせる
・前立腺・頭頸部がんなどで多用
効果
従来照射と同等の治療効果を保ちつつ
副作用低減が期待されます。
③ 定位放射線治療(SBRT)
ピンポイント高線量照射。
例:
・早期肺がん(手術不能例)
局所制御率
約80〜90%(症例条件あり)
④ 中性子線治療
高い生物学的効果を持つ放射線。
・唾液腺がんなどで使用例あり
・施設は限られる
副作用も強く出る可能性があり、慎重な適応判断が必要。
⑤ 重粒子線・陽子線
粒子線治療。
正常組織への影響を抑えやすい特性があります。
※詳細は重粒子線ページにて。
放射線療法の効果率
重要なのは、がん種と病期で 大きく異なるという点です。
例:
・前立腺がん(限局)
→ 5年生存率 90〜95%以上
・子宮頸がん(II期)
→ 5年生存率 約70%前後
・肺がん(I期 SBRT)
→ 局所制御率 約85%前後
・食道がん
→ 化学放射線併用で治療成績向上
放射線単独での完治は、
早期がんでは可能な場合がありますが、
進行がんでは他治療との併用が一般的です。
副作用の本質
一般サイトでは「皮膚が赤くなる」程度で終わりますが、
本質は 臓器障害リスク です。
主な副作用
■ 急性期
・皮膚炎
・粘膜炎
・倦怠感
■ 晩期障害(重要)
・肺線維症
・腸閉塞
・放射線性膀胱炎
・脊髄障害
・二次がん発生リスク(非常に低頻度だが存在)
治療関連死亡率
放射線療法単独での直接死亡率は、極めて低いとされています。
しかし:
・高齢者
・基礎疾患あり
・抗がん剤併用時
では合併症リスクは上昇します。
放射線のメリット
✔ 臓器温存
✔ 手術不能例でも適応可能
✔ 痛みの緩和効果が高い
デメリット
✔ 即効性がない場合がある
✔ 周囲臓器障害リスク
✔ 再発を完全には防げない
患者として確認すべき事
① 単独治療か併用か
② 期待される局所制御率
③ 晩期障害の確率
④ 他治療との比較
最新動向
・MRI誘導放射線治療
・適応拡大する粒子線
・AI照射計画
・個別線量最適化
本当に大切な視点
放射線は
「切らない治療」ですが、
決して「軽い治療」ではありません。
効果とリスクを具体的に理解することが、
主体的な選択につながります。
東京がん相談室では、納得して治療を選ぶためのサポートを行っています。
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