🌸 卵巣がん                      治療ナビ


このページは、卵巣がん・卵管がん・腹膜がんの治療選択を、              患者さんとご家族が理解しやすいように 整理したページです。

卵巣がんは、初期症状が出にくく、                            見つかった時には 進行していることも少なくありません。

治療は、ステージだけでなく、                              組織型、手術で                                どこまで取り切れるか、                                     BRCA/HRDなどの遺伝子検査                                  全身状態によって 大きく変わります。

本ページの情報は                                        一般的な医学情報であり、                                 特定の治療効果を                                 保証するものではありません。
最終判断は、                                  必ず主治医とご相談ください。

👉先ずは状況整理から

※無理な提案は行いません


卵巣がんの治療では、                                           まず次の点を確認することが大切です。

・ステージはⅠ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳのどれか
・組織型は何か

・手術で取り切れる可能性はあるか
・抗がん剤が先か、手術が先か

・BRCA遺伝子検査、                                         HRD検査の対象か
・維持療法の対象になるか

・再発時に使える薬や                                      臨床試験があるか

・先進医療や治験を                                    検討できる病院があるか


🟦 ステージⅠ

がんが片側または両側の                                         卵巣・卵管内にとどまっている                                    段階です。


早期に発見された場合は、                                       手術を中心に根治を目指します。


目的:根治

多くの場合、卵巣・卵管・子宮・大網の切除、                                  腹水細胞診、リンパ節評価などを                                 行い正確な進行期を確認します。

若い方で妊娠を強く希望する場合、                                      条件を満たせば                                              妊孕性温存手術が                                          検討されることがあります。

🔎 主治医に確認

👉 私は妊孕性温存手術の対象になりますか?
👉 組織型とグレードは何ですか?
👉 手術後に抗がん剤は必要ですか?


目的:再発予防

ステージⅠでも、 組織型や悪性度、                                          被膜破綻、腹水細胞診の結果などによって、                               術後に抗がん剤治療を                                   行うことがあります。

主に使われる薬は、                                         パクリタキセル+カルボプラチンのTC療法です。

🔎 主治医に確認

👉 私の場合、抗がん剤を追加する                                  理由は何ですか?
👉 再発リスクはどの程度ありますか?


ステージⅠでは                                           通常、 維持療法の対象にならないことが多いですが、                 組織型や再発リスクによって個別判断されます。


🚩 手術が中心
🚩 病理結果で術後治療を判断
🚩 妊娠希望がある場合は、必ず治療前に相談
🚩 組織型によって再発リスクが大きく変わる

👉 卵巣がんの治療選択を整理したい方へ


🟨 ステージⅡ

がんが卵巣・卵管を越えて、 子宮、直腸、膀胱など                             骨盤内に広がっている段階です。

治療は手術と抗がん剤の組み合わせが基本になります。


目的:根治+再発予防

手術で可能な限りがんを取り除き、                                    その後に抗がん剤を行うことが多くなります。

・腫瘍減量手術
・TC療法
・必要に応じた追加治療

🔎 主治医に確認

👉 手術で                                     どこまで取り切れましたか?
👉 残存腫瘍はありますか?
👉 術後抗がん剤は                                  何コース予定ですか?


目的:手術を安全に行うため

最初から大きな手術が難しい場合、 先に抗がん剤を行い、                    がんを小さくしてから手術することがあります。

これを術前化学療法、                             またはインターバル腫瘍減量術といいます。

🔎 主治医に確認

👉 私は手術先行ですか、抗がん剤先行ですか?
👉 その理由は何ですか?


🚩 手術+抗がん剤が中心
🚩 手術でどこまで取り切れるかが重要
🚩 術前化学療法になる場合もある
🚩 病理結果・組織型・遺伝子検査も確認


🟧 ステージⅢ

卵巣がんで最も重要な分岐点になるステージです。
腹膜播種や後腹膜リンパ節転移                                   がある状態で、                                手術、抗がん剤、分子標的薬、                                     維持療法を                                                                    組み合わせて治療します。


👉 手術で目に見えるがんをどこまで取り切れるか
👉 抗がん剤を先に行うべきか
👉 BRCA検査・HRD検査を行ったか
👉 維持療法の対象か
👉 治験・先進医療を相談できるか


目的:がんをできる限り取り除き、再発を抑える

卵巣がんでは、手術で残るがんが少ないほど                                 予後に影響するとされています。
その為、可能な限り腫瘍を取り除く                                      腫瘍減量手術が重視されます。

🔎 主治医に確認

👉 完全切除を目指せますか?
👉 残存腫瘍は何cmですか?
👉 婦人科腫瘍専門医のいる施設ですか?


目的:安全に手術できる状態に                                     近づける

腹膜播種が広い場合や、                                             全身状態から大きな手術が難しい場合、                                     先に抗がん剤を行うことがあります。

抗がん剤で縮小が得られた後、                                       インターバル腫瘍減量術を                                     検討します。

🔎 主治医に確認

👉 抗がん剤の効果判定は                                   いつ行いますか?
👉 手術可能になる見込みは                                    ありますか?


ステージⅢでは非常に重要です。

初回治療後、がんが消失または縮小している場合、                               再発を抑える目的で維持療法を行うことがあります。

・ベバシズマブ
・オラパリブ
・ニラパリブ
・BRCA変異、HRD検査結果に応じた薬剤選択
・薬剤の併用が検討される場合もあります

🔎 主治医に確認

👉 BRCA検査は受けましたか?
👉 HRD検査は対象ですか?
👉 私はPARP阻害薬の対象ですか?
👉 維持療法を行う                                   メリットと副作用は?


卵巣がんでは、標準治療に加えて、                                腹腔内化学療法、光線力学診断、がんゲノム医療、分子標的薬、                          免疫療法などの臨床研究・治験が行われることがあります。

ただし、先進医療は常に全員が受けられるものではなく、                              対象条件、実施施設、時期によって変わります。

特に進行卵巣がんでは、                                標準治療だけでなく、                               治験・先進医療の有無を                                        早めに確認する価値があります。

🔎 主治医に確認

👉 現在受けられる                                           先進医療や治験はありますか?
👉 がんゲノム医療中核拠点病院への相談は必要ですか?
👉 セカンドオピニオンで治療選択を確認できますか?

👉 先進医療・治験・セカンドオピニオンを整理したい方へ


🚩 手術でどこまで取り切れるかが重要
🚩 抗がん剤先行になることもある
🚩 BRCA/HRD検査は必ず確認
🚩 維持療法の対象か確認
🚩 先進医療・治験・セカンドオピニオンも早めに検討


🟥 ステージⅣ

腹腔外への転移がある状態です。
根治が難しい場合もありますが、                                         抗がん剤、分子標的薬、維持療法、緩和ケアを組み合わせ、                       病気の進行を抑え、生活の質を保つ治療を行います。


目的:進行抑制・症状緩和・延命

主にTC療法を中心に、                                       状態に応じてベバシズマブや維持療法を検討します。

🔎 主治医に確認

👉 治療の目的は根治ですか、                                      進行抑制ですか?
👉 抗がん剤の効果判定は                                       いつですか?
👉 副作用が強い場合の                                   代替案はありますか?


ステージⅣでも、                                     初回治療で効果が出た場合、                                 維持療法が重要になります。

BRCA変異やHRD検査の                                   結果によって、                                   PARP阻害薬やベバシズマブなどが検討されます。

🔎 主治医に確認

👉 私の遺伝子検査結果では、どの維持療法が合いますか?
👉 治療期間はどれくらいですか?
👉 副作用で中止する場合はどうなりますか?


緩和ケアは、終末期だけの治療ではありません。
痛み、腹水、腸閉塞、吐き気、食欲低下、不安、不眠などを                             和らげながら、 治療を続けやすくするための医療です。

🔎 主治医に確認

👉 腹水や痛みを                                軽くする方法はありますか?
👉 在宅療養の準備は必要ですか?
👉 緩和ケア外来に相談できますか?


ステージⅣでは、                                     標準治療を確認したうえで、                            治験、がんゲノム医療、先進医療の対象になるかを                                早めに確認することが大切です。

🔎 主治医に確認

👉 がん遺伝子パネル検査は対象ですか?
👉 治験を探すタイミングはいつですか?
👉 セカンドオピニオンを受けてもよいですか?


🚩 薬物療法が中心
🚩 遺伝子検査と維持療法が重要
🚩 緩和ケアは早期から活用
🚩 先進医療・治験・ゲノム医療も確認
🚩 生活の質を守る視点が大切

👉 難しい治療選択を一緒に整理します


【卵巣がんで確認したい】                                先進医療・新しい治療

卵巣がんでは、                                      標準治療が基本です。

しかし、進行がん、再発がん、                                  標準治療後の                                      選択肢が限られる場合には、                                           次のような選択肢を確認する                                 価値があります。

腹膜播種を伴う卵巣がんで                                検討されてきた治療です。

抗がん剤を点滴だけでなく、                                           腹腔内へ投与する方法が                                  研究されてきました。

現在受けられるかどうかは、                                            実施施設や対象条件によって                                   異なるため、                                     主治医または専門病院で                                      確認が必要です。


標準治療後、                                    または標準治療が難しい場合、                                      がん遺伝子パネル検査を行い、                                    使える薬や治験候補を                                    探すことがあります。

ただし、検査を受けても 必ず薬が                                    見つかるわけではありません。


BRCA遺伝子変異やHRD陽性の                                    場合に、                                     維持療法として重要な薬です。
オラパリブ、ニラパリブなどが                                使われることがあります。


がんに栄養を送る                                            血管新生に関わる分子標的薬です。

進行期の初回治療や維持療法で                                検討されることがあります。


再発卵巣がん、                                    プラチナ抵抗性卵巣がん、 

希少な組織型では、                                           治験が選択肢になる場合があります。

🔎 主治医に確認

👉 私の状態で                                      参加できる治験はありますか?
👉 がんゲノム医療拠点病院への                                     紹介は可能ですか?
👉 婦人科腫瘍専門医の                                         セカンドオピニオンを受けられますか?


【卵巣がんの治療で特に大切な質問】


東京がん相談室からの                                メッセージ

卵巣がんは、                                    治療の選択が                                   非常に難しいがんのひとつです。

特に、進行卵巣がんでは、
手術を先にするのか、                                           抗がん剤を先にするのか。

維持療法の対象になるのか。
遺伝子検査をどう活かすのか。
先進医療や治験を調べるべきか。

患者さんとご家族だけで                                  整理するには、                                       負担が大きい場面があります。

東京がん相談室では、                                 医療行為や                                      治療の決定は行いません。

しかし、公開情報をもとに、                                          治療選択の整理、                                   主治医に聞くべき質問、   

セカンドオピニオンの準備を                           患者目線でサポートします。

一人で悩まず、                               まずは今の状況を整理してみませんか。

※無理な提案は行いません


本ページは、一般的な情報提供を目的としたものであり、                                医師による診断・治療・医療行為ではありません。

治療方針、薬剤の選択、先進医療・治験への参加可否は、                            必ず主治医または専門医療機関にご相談ください。

掲載内容は、公開情報に基づき作成していますが、                               医療情報は随時更新されます。                                         最新情報は、主治医、医療機関、公的機関の情報をご確認ください。