
腫瘍電場療法は、
低強度・中周波の交流電場を用いて、
がん細胞の分裂を妨げる治療法です。
体外から皮膚に電極パッドを装着
持続的に電場を発生させます。
切除や照射ではなく、
細胞分裂の過程に干渉する物理的治療です。
腫瘍電場療法についてのご相談は、東京がん相談室(自由が丘)をご利用頂けます。
一人で悩まず、 まずは状況を整理してみませんか? ※無理な提案は行いません ※約30秒で送信できます
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どのがんに使われているか
現在、国内外で主に用いられているのは: ・膠芽腫(脳腫瘍)
・一部の胸膜中皮腫 ※適応は国や保険制度により異なります。
※すべてのがんに適応があるわけではありません。
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仕組み
がん細胞は急速に分裂します。
腫瘍電場療法は、・分裂期の細胞に作用
・微小管形成を阻害
・細胞分裂を正常に進行 させないと考えられています。
正常細胞への影響は比較的少ないとされていますが、
完全にゼロではありません。
メリット
✔ 手術を伴わない
✔ 全身毒性が少ない
✔ 抗がん剤との併用が可能
✔ 長時間持続的に作用
特に膠芽腫では
生存期間延長のデータが報告されています。
デメリット・注意点
✔ 装着時間が長い(1日18時間以上推奨)
✔ 頭皮や皮膚のかぶれ
✔ 装置を常時携帯する負担
✔ 適応が限られている
✔ 完治を保証するものではない
また、費用や保険適用の条件は
事前確認が必要です。
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効果について
膠芽腫においては、
標準治療+腫瘍電場療法で
生存期間中央値の延長が報告されています。 ただし、・すべての患者に 同じ効果が出るわけではありません
・がん種によってはデータが限定的です
治療に迷われている場合は、東京がん相談室で状況整理を行うことも可能です。
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主治医に相談するときの視点
・現在の標準治療との併用は可能か
・副作用リスクはどうか
・保険適用条件は満たしているか
・生活への影響はどの程度か
「代替」ではなく
「併用可能な選択肢か」という視点が重要です。
このサイトの立場
腫瘍電場療法は、
補完療法の中でも比較的エビデンスが整っている領域ですが、
万能治療ではありません。
本ページは推奨を目的とするものではなく、
冷静な判断材料の整理を目的としています。
■ 腫瘍電場療法の装置の形状
現在日本で使用されている 代表的な装置は、
✔ 小型の本体装置(コントローラー) ✔ バッテリーパック ✔ 頭皮に貼付する電極パッド ✔ 専用バッグ で構成されています。
■ 電源は必要か?
はい、必要です。
・基本は 充電式バッテリーで稼働
・自宅では コンセント接続も可能
・外出時はバッテリーを交換 しながら使用、つまり 🔌 常時コンセントに縛られるわけではありません
🔋 充電式で持ち運び可能です
■ 装着の具体イメージ
膠芽腫の場合:
・頭部を剃毛
・頭皮に複数の電極パッドを貼付
・本体をショルダーバッグのように携帯
1日18時間以上の装着が推奨されています。
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■ 日常生活への影響
✔ 入院は不要(在宅使用が基本)
✔ 入浴時は取り外し
✔ 皮膚トラブル対策が必要
✔ 常時装着の心理的負担がある
■ 患者が最も気にするポイント
・重さはどれくらいか(約1〜2kg程度)
・音はするのか(小さな作動音あり)
・周囲に気づかれるか(帽子などで隠すことは可能)
装置について
体外装置を用いて行う治療です。
電極パッドを皮膚に貼付し、
小型の携帯装置から電場を発生させます。
装置は充電式バッテリーで稼働し、
自宅ではコンセント接続も可能です。
日常生活を送りながら治療を継続できますが、
長時間装着が必要なため、生活面での負担も考慮する必要があります。
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治療にかかる、費用について
✔ 保険対象
- 初発膠芽腫(維持療法のみ) → サイズ・条件を満たせば保険適用
✔ 保険対象外
- 再発膠芽腫
- 非小細胞肺がん
- 悪性胸膜中皮腫
- 膵がん など(現在は国内保険適用なし)
✔ 費用
- 保険対象:患者負担率30%程度(高額療養費制度適用可能)
- 保険外:海外例で月額約20万円以上/月が目安
※日本国内の費用は実際の契約内容・医療機関により変動します。
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◎ 医師に相談するときのポイント(例)
✔ 「初発膠芽腫なら保険適用の可能性があるか」
✔ 「条件(他治療との順序など)は満たしているか」
✔ 「保険外での実施希望時の費用・支援制度はあるか」
こうした具体的な確認を一緒にすると理解が深まります。
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📌 現状の承認/適用と申請状況
◎ 現在承認されているがん種(主に海外)
- 新規および再発膠芽腫(GBM)
これは米国や欧州でFDA・各国保険制度に承認されている代表的な適応です。
◎ 膵がん(進行局所膵腺がん)
- 進行膵がんを対象とした第三相臨床試験 PANOVA-3試験 では、TTFieldsを化学療法と併用した結果が発表されており、全生存期間・生活の質に改善が示されています。
- 現時点では 承認には至っていません が、国際規模のデータ蓄積が進んでいます。
◎ 非小細胞肺がん(NSCLC)
- ノボキュア社は、進行または治療後の非小細胞肺がんに対して PMA申請(米国FDA) を行っています。実際の承認審査が進んでいる段階です(承認されていません)。
- また、一部では定位放射線療法後の 脳転移に対するMETIS試験結果 が発表され、安全性や有用性が示唆されています。
◎ 切除可能早期非小細胞肺がん(研究段階)
- 日本国内では、切除可能な早期NSCLCを対象にした 単群試験(Phase 1) が進行中です。発症前の安全性・実現可能性を評価する治験であり、承認段階ではありません。
◎ 先進医療としての試験
- 小児膠芽腫に対しては日本国内で先進医療として安全性を評価する臨床研究が実施されています(保険適用外で先進医療という位置づけ)。
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📌 まだ承認には至らないが研究が進む領域
下記のようながん種でも臨床試験が行われており、 将来的な承認可能性が研究されています:
🔹 膵がん
➡ 統計的に意味のある成果を示す試験報告あり(PANOVA-3)。
🔹 非小細胞肺がん
➡ FDAへの承認申請が進行中。
🔹 転移がん(乳がん/肺がんの脳転移)
➡ ASTRO会議でデータ発表(METIS試験)。
🔹 乳がん・消化器がんなど
➡ 海外で探索的な臨床試験リストあり(Mayo Clinic等)。
📌 承認/適応の現状まとめ
| がん種 | 承認/制度状況 | 状態 |
|---|---|---|
| 初発膠芽腫 | 承認(米国・日本等) | 保険適用可能な領域 |
| 再発膠芽腫 | 一部承認 | 対象が限定 |
| 膵がん | 研究成果あり | 承認は未 |
| NSCLC | FDA申請中 | 承認審査中 |
| 脳転移(NSCLC等) | 研究報告あり | 承認待ち/未 |
| 小児膠芽腫 | 先進医療 | 保険外研究 |
📌 重要なポイント
✔ 現時点で 保険適用が確立しているのは主に膠芽腫 です。
✔ それ以外のがん種では 承認には至っていませんが臨床研究や申請が進行中 です。
✔ 日本国内での承認申請や先進医療の試験が進められているケースもあります。
✔ 研究成果は徐々に蓄積されていますが、標準治療レベルとはまだ言えない状況です。
複数の選択肢を比較したい場合は、東京がん相談室で整理することが役立ちます。
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必ず主治医とご相談ください。